誰もが挫折する禁煙。私は2001年頃から2012年6月30日までほぼ毎日、一日40本タバコを吸っていた。吸い始めたきっかけは、何となくかっこよさそうだから。最初はクラクラしてものすごく気持ち悪くなっていたのだが、喫煙している周りの人たちは何であんなにおいしそうに吸っているんだろうという単純な動機で吸い続けた。ワサビや唐辛子のようにおいしくなってくるのかなと。しかし一向においしくはならず、吸う癖がついてしまったためだんだんと止められなくなってしまった。朝起きてからの一服、昼食後の一服、三時のおやつの一服、夕飯食べた後の一服、お風呂の後の一服、就寝前の一服。この習慣が厄介で吸わないとすごくソワソワする。別に吸いたくないと思っている時でもだ。やめようと思ってもやめられない。禁煙セラピーやその他の本も見まくった。しかしどうしても吸ってしまう。

2012年の6月、原因不明の吐き気に見舞われた。酸欠によるヤニクラではなく喉から来る吐き気だ。「これはヤバイ、喉頭癌にかかったか?」と思い耳鼻科にて診察を受けるも特に異常なし。止めるんだったら今でしょ!と思い、2012年7月1日から禁煙を誓った。普通、〇月〇日から禁煙しますって言うのは大抵失敗するのだが、この時は違った。本気で7月1日から1ヵ月間は絶対やめるぞと常に思い続けた。1ヵ月禁煙しても吸いたくなったらもう禁煙への挑戦はやめようと思っていた。この1ヵ月という数字を設定したのは禁煙に成功した職場の先輩から「1ヵ月は、絶対吸わないようにしてみれば?喫煙はニコチン依存もあるけど、癖や習慣によるものがほとんどだよ。」と聞いていたからだ。禁煙開始3日間は地獄だった。とにかく手持無沙汰、だるい、することがない、時間があまりすぎるといった具合に。しかし我慢していくうちに、だるさがないにもかかわらず吸いたくなるのに気付いた。あっ、これは吸っていた時の風景を思い出し懐かしみ、その状態をまた味わいたいと思って吸いたくなっているのだなと。上手く言えないのだが、携帯片手に一服している俺かっこいい、風呂上がりでコーヒーを片手に一服しながらネットをしていた自分かっこいい、それらを再現したい!みたいな感じだ。これらは癖、習慣によるものだ。じゃあ、どうすればいいのか?吸わないことを1ヵ月我慢することだ。とてもシンプル。フリスクや飴等もいらない。危険物取扱者乙種4類の試験勉強している時に、こんなことがあった。元々勉強が好きではないのに試験が無事に終わった後、勉強しなくなると何か変な気持ちになるのだ。今まで勉強していたのが急にしなくなり、習慣が崩れたからだ。これにはびっくりした。それほど習慣や癖をやめるというのは難しい事だ。色々な禁煙方法が世の中に出回っているが一番の方法は吸わない事を何としても継続する。そうするとタバコという存在自体が頭の中に浮かんでこなくなる。「水をたくさん飲め、フリスクや飴を食え」は私には効果がなかった。

 

是非、1ヵ月は絶対に吸わないと脳に刻み込み禁煙に挑戦してみてほしい。



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